アクセスダイアリーACCESS DIARY
  • 2016.10.27カテゴリー: アクセス日記 ひとりごと

    「心の向くまま」
    今日、社会福祉士の大先輩とお会いしてお話しをさせて頂く機会がありました。

    「すごいですね」と誰に何度言われても、何がすごいのかいつもわからない自分がいます。褒めていただくことに素直に喜べない自分との葛藤と、大切なことを見失いそうな自分への警告と、迷ってばかりの情けない自分と・・・

    勿論、常に人に恵まれ、何か大きなものに守られ、恐いほどの幸せを感じ、自分のこれまでの人生に感謝いっぱいです。罰があたるくらいの強運だと不思議にさえ思います。ただ、納得していない自分がいるのでしょうね。

    自分を曝け出すことは勇気なのでしょうか。それとも自分の胸の奥底にしまっておくのが美徳なのでしょうか。福祉という分野を職業として事業に携わってきましたが、人としての美しさがまだ私にはわかりません。

    生活のしづらさや困窮・困難を抱えている人を当事者と呼ぶならば、福祉的対象者を当事者と呼ぶならば、それは何を基準に誰が決めるのでしょう。対象者という制度の枠組みで支援する専門職は、このままでは自問自答し続けて疲弊するだけではないでしょうか。

    この仕事を始めて間もない頃、重度の小児麻痺である彼から宇宙の神秘をテレパシーで教えてもらいました。つい最近もダウン症の彼女から「お月さまとお話ししているから寂しくなんかない」ってお話を聞きました。いつもそれが私の原点であり「生きるということ」だと思っています。

    もし、私という人間が、人を呼ぶ力を持ち合わせているとするなら、それを使命として素直に受け入れたいと思います。一番抵抗があった「当事者」としての自分に正直に自然に向き合っていこうとも思います。封印していた、未婚の実母と3歳で死別して里親に育ててもらったことを誇りに、堂々とこれからの世代の子どもたちに伝えていきたいと思います。ただの一度も自分を不幸だと思わなかったありったけの幸せを伝えていこうと思います。

    今日お会いした社会福祉士の先輩に「心の向くまま」という、ある方の言葉を最後にプレゼントしていただきました。これまでお世話になった方たちに感謝しながら、里親への恩返しも含め、私なりに精一杯業務に専念していきたいと思います。そして、共に働くアクセスの従業員たちと一緒に、誠心誠意私の気持ちを形にしていきたいと思います。

     

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グラン(♂)

盲導犬協会から訓練を受けて、キャリアチェンジ犬としてアクセスにやってきました。