アクセスダイアリーACCESS DIARY
  • 2016.1.10カテゴリー: アクセス日記

    司法と福祉との連携
    大田区自立支援協議会相談支援部会の委員として出席させていただいているご縁で、東京TSネット主催の勉強会に参加させていただくことになりました。地域でトラブルに巻き込まれた障がいのある方を支援するために、福祉専門職、弁護士、研究者などが集まって立ち上がった団体です。

    触法障がい者とどう向き合うかが問われていますが、そもそも「障がい」って何でしょう。「障がい者」って誰でしょう。

    認知症という概念も未整理の高齢者介護で、被害妄想で「助けて~殺される~」と叫ぶ奥様と介護者であるご主人。私たちケアの職員にもそれは同じでした。殺害という悲しい結末に、担当ケアマネとして証人に立った際のやり場のなさを忘れることはできません。

    「殺される」と言ったのですね?と介護記録を鵜呑みにした質問。「はい」としか答えさせてもらえない無念さ。目の前にずらりと並んだ裁判員の介護保険制度の無理解さ。

    加害者の人生を救うことができなかった無力感に、自分はこれから何をしていけばいいのか常に問い続けてきました。何度もあきらめて妥協という選択肢に駆られたこともありましたが、専門職としての挑戦は止めるわけにはいきません。

    社会福祉士として、保護司として、成年後見人として、いえ、「人」として安心して暮らせる地域づくりがしたいのです。

     

     

    otacsw

     
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グラン(♂)

盲導犬協会から訓練を受けて、キャリアチェンジ犬としてアクセスにやってきました。